マーケターの皆さん、なんとなく「プログラミングを学んだ方が良さそう」と思いながら、学習を始めるべきか悩んでいませんか?
プログラミング学習は、マーケティング学習と同じく非常に幅広く、目的を明確にしないまま始めても、成果に結びつけることは難しいものです。
そこで、営業職から未経験でマーケターへの転身を実現し、さらに5年間プログラミングを学びながら業務に活かしてきた私、Ryohが、マーケターがプログラミングを学ぶべき理由と、効率的に成果を出すための学習法をお伝えします。
本記事では、「なぜプログラミングがマーケターにとって重要なのか?」という疑問から、どの言語を選び、どのように学習を進めるべきかまでを徹底解説していきます。
特に、データ分析や業務の自動化を通じて、マーケティング施策をより効果的に推進できるスキルを身につけたい方に向けて、実践的な学習ステップと成功事例を交えながら解説していきます。
マーケターがプログラミングを学ぶべき4つの理由
現代のマーケティング業務は、デジタル化の進展によって、ますます多岐にわたるスキルセットが求められるようになりました。
その中で、プログラミングを学ぶことは、単なるスキルアップではなく、マーケターとしての競争力を劇的に向上させる大きな武器となります。
ここでは、マーケターがプログラミングを学ぶべき4つの理由を解説し、その効果を最大限に発揮できる方法を紹介します。
業務効率化と時間の創出
マーケターの業務では、データ集計やレポート作成といった定型作業に多くの時間を費やすことが少なくありません。
しかし、こうした繰り返し作業に追われていると、本来最も注力すべき戦略立案や施策の改善に十分な時間を確保できないことがあります。
そんなときに役立つのが、プログラミングによる業務の自動化です。
たとえば、Pythonを用いたスクリプトや、TableauなどのBIツールを活用することで、定期的なレポートを自動生成し、必要なデータをリアルタイムで反映させるダッシュボードを作成することも可能です。
これにより、手作業で行っていた集計やデータの更新にかかる時間を大幅に短縮でき、日々のルーチンワークに煩わされることなく、マーケティング施策の検討に集中できるようになります。
このように、プログラミングを活用した自動化は、単なる業務効率化にとどまらず、戦略に専念できる「時間の創出」を実現します。
マーケターとしての生産性を高め、クリエイティブな思考や施策の検討に集中できる環境を整えられるため、より大きな成果を生み出すことができるのです。
エンジニアとの効果的なコミュニケーション
プログラミングの基礎を学ぶことで、エンジニアが使う用語やシステムの仕組みを理解でき、「同じ言語」で話せるようになるため、認識のずれが減り、コミュニケーションが円滑になります。
たとえば、私の経験では、以下の二つの様な経験が思い出されます。
- サイトの立ち上げやリニューアル:
ドメイン設定やSSL証明書、サーバー構成など普段マーケ施策実行時にはあまり触れない技術的な話題が出ることがよくあります。- このとき、私は過去にブログの立ち上げを通して基礎知識を身につけていたので、エンジニアとスムーズにやり取りができ、プロジェクトが順調に進みました。
- サービスの新機能をリリース時:
プログラミングの基本を理解していたおかげで、技術的な難易度を把握し、現実的なスケジュールを組み立てることができました。- その結果、無理な要求を避け、エンジニアと協力しながらトラブルなく進行できた経験もあります。
この様に、マーケターとして施策を実行する際には、エンジニアとのやり取りが発生する場面が少なくないため、プログラミングの理解が効果的なコミュニケーションとなります。
高度なデータ分析の実現
プログラミングを使いこなせると、抽出するデータの自由度が大きく広がり、従来のツールでは扱いにくいビッグデータの解析が可能になるため、より高度なデータ分析を実現できます。
特に、PythonとSQLの2つの言語を活用することで、マーケティング施策の効果をより正確に評価し、データに基づいた意思決定を行えるようになります。
- Pythonを活用した高度なデータ処理:
「pandas」などの強力なデータ処理ライブラリがあり、Excelでは扱いきれない膨大なデータを軽々と操作することができます。- Excelで数万行に及ぶデータを開く際に発生する「開くことができない」「処理が異常に重くなる」といった問題も、Pythonなら解消できます。
- SQLを活用したデータ抽出と分析
複雑なデータベースからの情報抽出が容易になり、複数のテーブルを連結させて深い分析が可能になります。
これにより、どの施策が最も効果的で、どのセグメントに対して次にどのアプローチを取るべきかをデータに基づいて的確に判断できるようになります。- 顧客属性情報と購入履歴を組み合わせ、特定の条件を満たすリピート顧客の行動を分析したり、
- 施策ごとのコンバージョン率を瞬時に計算したりすることができます。
このように、マーケターがプログラミングを使いこなせることは、正確なデータ分析と意思決定を行うための強力な武器となります。
デジタルマーケティングの分野で一歩先を行く存在になれるでしょう。
市場価値の向上とキャリアアップ
プログラミングを学ぶことで、マーケターとしてできることの幅が飛躍的に広がり、転職市場での競争力を大幅に高めることができます。
他の未経験者と比較して、面接時に技術的な話題にも対応できるため、採用担当者に強い印象を残せるからです。
私自身もこの効果を実感しました。
たとえば、面接で次のようなエピソードを話すことで、自分の技術力をアピールできました。
- SQLを使って販売データを分析し、自社サービスの価格帯ごとの売れ筋商品を特定。
その分析結果を基にナーチャリングコンテンツを作成し、店舗売上を向上させる施策を成功させた経験。 - PHPを活用し、WordPressの独自テーマをゼロから構築。
システム構造の理解をアピールして、セキュリティー保守やトラブル対応に強い印象を与えました。
これらの経験を通じて、採用担当者に対して「マーケティングスキルに加え、技術的な知見も持っている」という印象を与えることができました。
その結果、未経験ながらも、前職の営業職と同じ給与水準を維持して転職することに成功したのです。
当初、エージェントからは「減収は避けられない」と散々言われていたため、給与の維持は非常に難しいと思っていました。しかし、プログラミングスキルがあることが他の未経験者と差別化できたポイントとなり、この結果につながったのだと感じています。
以上が、マーケターがプログラミングを学ぶべき4つの理由となり、次には、より具体的などんな言語を学ぶべきかをお伝えしていきます。
マーケティングにおける求められるスキルと3つのおすすめプログラミング言語
マーケターが学ぶべきプログラミング言語としては、①SQL、②Python、③HTML/CSSとJavaScriptの3つを取り上げます。
中でも、最も優先すべきは、①SQLと②Pythonの習得です。
これらの言語は、業務フローの効率化やデータ分析を行う上で非常に強力なツールであり、マーケティング施策のパフォーマンスを劇的に向上させることができます。
一方で、HTML/CSSやJavaScriptについては、最近ではノーコードツールの普及により、コードを記述するシーンが減っているため、学習の優先度は低めです。
ここからは、それぞれのプログラミング言語が「どんな特徴を持ち、どのようなシーンで使われるのか」を具体的に見ていきましょう。
SQL:マーケティングデータを自在に操る言語
SQL(Structured Query Language)は、データベースを操作し、必要な情報を効率よく抽出・分析するための言語です。
マーケターとしてSQLを使いこなせるようになると、顧客データや市場データを自由に操作できるため、戦略的な意思決定に役立つ深い洞察を得ることが可能になります。
なぜマーケターにSQLが必要か?
データに基づいた意思決定を行い、マーケティング施策のパフォーマンスを飛躍的に向上させるために必要なスキルとなります。
マーケターが日々の業務で触れる顧客の購買履歴、施策のパフォーマンスデータ、Webサイトのユーザー行動といった膨大なデータも、SQLを使えば必要な情報を自由に抽出し、正確な分析が可能になります。
たとえば、Googleアナリティクス4(GA4)でユーザー行動を分析する際、標準レポートだけでは得られない詳細なデータを扱いたいことがあります。
この場合、データをBigQueryに蓄積し、SQLを使ってユーザーセグメントごとの行動パターンや特定イベントの相関関係を抽出することで、GA4単体では得られなかった深いインサイトを引き出せるようになります。
こうした分析により、たとえば「特定のページを訪れたユーザーがその後どのページを経由してコンバージョンに至ったのか」「どの時点で離脱したのか」といった行動パターンを明らかにし、施策改善に役立てることが可能です。
また、SQLを使えるようになると、日々のデータ集計やレポート作成の効率も大幅に向上します。
手作業では時間がかかる集計や条件設定を、SQLでは数秒で処理できるため、仮説検証を迅速に行い、短期間で施策のPDCAサイクルを回すことができるようになります。
これにより、マーケターが限られた時間の中でより多くの施策を試し、最適化するための時間を確保できるようになるのです。
要するに、SQLは、マーケターが「データを自在に操り、施策を成功へと導く力」を身につけるための強力な武器です。
データを活用して戦略的な意思決定を行うためには、SQLを習得し、データを「施策の効果を高める情報」に変えるスキルを手に入れましょう。
SQLの活用例:マーケティング施策の強化
SQLを活用できると、次のようなシーンでマーケティング施策を強化できます:
- 顧客セグメンテーションの詳細な分析
- 顧客データベースを操作して、年齢、購買頻度、購入金額などの条件で細かいセグメントを抽出し、各セグメントに最適なキャンペーンを実施。
- キャンペーンパフォーマンスのリアルタイム追跡
- SQLを使って、特定のキャンペーンでどのセグメントが最も高いコンバージョン率を示しているかをリアルタイムで追跡し、次の施策の改善に活用。
- クロスデータ分析による新しい顧客インサイトの発見
- Webサイトの行動データと顧客の購買データを連結させ、どのページが特定の商品購入と関連しているかを特定。
これにより、効果的な商品紹介ページを最適化し、売上を最大化。
- Webサイトの行動データと顧客の購買データを連結させ、どのページが特定の商品購入と関連しているかを特定。
SQL習得のまとめ
SQLは、マーケターにとって「データを自在に操る力」を身につけるための基礎となる言語です。
顧客データや市場データを活用して施策を改善したり、定量的な分析を通じて新しいインサイトを発見したりすることで、データに基づいた意思決定を行えるようになります。
これにより、より高度なマーケティング戦略を実現し、施策の効果を最大化することができるでしょう。
Python:高度なデータ分析を可能にする万能ツール
Pythonは、データ分析、Webスクレイピング、業務フローの自動化など、幅広い業務で活用できる万能なプログラミング言語です。
その強みは、数多くの専門ライブラリが揃っており、目的に応じて自由に機能を拡張できる点にあります。
これにより、複雑な作業を効率的に実現でき、マーケティング施策の幅を大きく広げることが可能です。
たとえば、データ処理と集計には「pandas」や「NumPy」を活用し、分析結果の可視化には「matplotlib」や「seaborn」が有効です。
これらを組み合わせることで、データ分析の精度と視覚的な訴求力が格段に向上します。
さらに、Web上の情報を自動的に収集できる「BeautifulSoup」や「Selenium」を使えば、競合他社の動向や市場のトレンド情報を簡単に収集し、マーケティング戦略に役立てることもできます。
このように、豊富なライブラリを活用することで、Pythonは単なるプログラミング言語にとどまらず、データを自在に操り、施策を強化するための強力なツールとして、マーケティング業務を飛躍的に効率化する力を発揮します。
なぜマーケターにPythonが必要か
Pythonを習得することで、データ分析や自動化を駆使してマーケティング施策を効率よく実行できるようになり、作業負担を大幅に軽減できます。
その結果、以下のようなメリットが得られます:
- 作業時間の短縮:
手作業で行っていたデータ集計やレポート作成を自動化し、マーケティング施策の立案や戦略的な業務に集中できる時間を確保できます。 - 施策改善のスピード向上:
短時間でデータを処理し、複数の仮説をすぐに検証できるため、施策のPDCAサイクルを効率よく回せます。 - データの精度向上:
大規模なデータセットを処理して正確な分析結果を得ることで、施策の効果をより定量的に把握できます。
Pythonの活用事例:幅広い用途での活用
Pythonを活用することでの、マーケティング業務の自動化やデータ分析をどのように効率よく行い、作業負担を大幅に軽減できるかの例を見てみましょう。
たとえば、次のようなシーンで、Pythonを使うことがあります。
- データ集計の効率化
テンプレート形式のデータが数十種類ある場合、通常は1つずつファイルを開いてコピー&ペーストを繰り返す作業があるとします。Pythonを使うとこれらを一瞬で1つのサマリーファイルにまとめることが可能です。- これにより、時間を大幅に節約し、本来の施策立案や戦略に集中できる時間を確保できます。
- データの視覚化とプレゼン資料の作成
データ分析の結果をPtyhon内でグラフ化し、視覚的にわかりやすいレポートを作成することも簡単です。
少しコードを修正するだけで、さまざまなパターンのグラフを瞬時に作成できるため、複数の見せ方を試しながら、最も効果的なプレゼン資料を短時間で準備できます。- これにより、Excelで一つひとつ手作業でグラフを作成する手間を省き、クライアントや上司にインパクトのあるデータ提示が可能です。
- Webスクレイピングによるデータ収集
Pythonには「BeautifulSoup」や「Selenium」といったWebスクレイピング用のライブラリがあり、Web上のデータを自動で収集することができます。- これにより、市場調査や競合他社の動向分析のための情報収集が簡単に行えます。
たとえば、商品レビューや価格情報を自動で取得し、定期的なトレンド分析を実施することも可能です。
- これにより、市場調査や競合他社の動向分析のための情報収集が簡単に行えます。
- 機械学習による予測分析
Pythonは機械学習や人工知能(AI)の分野でも広く使われており、より高度な予測分析や顧客行動のパターン認識を行うことができます。- 自社データを用いて独自の分析モデルを構築することで、ターゲットユーザーの次の行動を予測し、精度の高いマーケティング施策を実施することが可能です。
Python習得のまとめ
Pythonは、データ分析の効率化や視覚化、自動化を通じて、マーケティング施策の質を飛躍的に向上させる万能ツールです。
日々の業務負担を軽減し、戦略立案や施策の改善に集中できる環境を整えるためにも、Pythonを習得し、マーケティング業務に活用することが重要です。
HTML/CSSとJavaScript:Webコンテンツの基礎を理解するための入門知識
HTMLとCSS、そしてJavaScriptは、Webサイトの基礎を支える言語です。HTMLはWebページの構造(テキストや画像の配置)を定義し、CSSはデザイン(色やレイアウト、スタイル)を決定します。
そして、JavaScriptは動的な機能(ボタンのクリック、アニメーション、ユーザー入力の処理など)をWebページに追加するための言語です。
これらの言語を学ぶべき理由
これらの基礎知識を持っていることは、Web制作や運用の場面で大きなアドバンテージとなります。
最近では、WixやWordPressなどのノーコードツールが普及しており、マーケター自身がHTML/CSSやJavaScriptを用いてWebページを「一から構築する」シーンは減っているのが現状です。
ただし、これらの言語を知っていることで、Webサイトのコーディングを依頼する際に品質が向上するほか、エンジニアやデザイナーとのコミュニケーションもスムーズになります。
また、Google AnalyticsやGoogle Tag Managerといったマーケティングツールの高度な設定を行う際にも、基本的なJavaScriptの知識があることで、データの精度を高めることができます。
活用事例:どの程度の知識を持つべきか?
マーケターとしては、HTMLやCSS、JavaScriptを深く学び込む必要はありませんが、基本的な構造や機能、役割を理解し、必要に応じて簡単な修正や微調整ができるレベルを目指すのが理想的です。
特に、次のようなシーンでこれらの知識が役立ちます:
- ノーコードツールでの高度なカスタマイズ
WordPressなどのCMS(コンテンツ管理システム)では、ノーコードでも大半の修正が可能ですが、一部の細かなデザイン調整にはHTMLやCSSの知識が必要です。- たとえば、一部のセクションのスペースが広すぎる場合、専用のCSSクラスを用意してスペースを消すなど、細かな調整をコードで行えると、デザインの自由度を高めることができます。
- タグの埋め込みやカスタムイベントの設定
Google Tag Managerを使用してページビューやユーザー行動をトラッキングする際、JavaScriptの基礎知識があると、カスタムイベントの設定や変数の扱いが正確にでき、より複雑な分析を行えます。- たとえば、ディレクトリ別の数値を集計する際にJSONの構造を理解していれば、変数の設定もスムーズに行え、施策の精度が向上します。
- エンジニアとの円滑なコミュニケーション
Web開発チームと施策の要件をすり合わせる際、HTMLやCSS、JavaScriptの基本知識を持っていると、意図を正確に伝え、技術的な議論を深められます。- たとえば、「このセクションのスペースを調整してください」と曖昧に伝えるよりも、「この
div
にpadding
を20px追加してください」と伝えたほうが、実装意図が明確になり、依頼の再現性が高まります。
- たとえば、「このセクションのスペースを調整してください」と曖昧に伝えるよりも、「この
HTML/CSSとJavaScript習得のまとめ
HTMLとCSS、そしてJavaScriptは、マーケターが直接Webページを構築するためというよりも、Webコンテンツの構造や動きを理解し、効果的な施策を実施するための「基礎知識」として身につけておくことが重要です。
これらの言語を理解していることで、ノーコードツールでできることと、コードを使わなければ実現できないことの違いを把握し、最適な手段を選択できるようになります。
知識としての習得を目指し、必要に応じて実務で応用できるスキルを持っておくことが、マーケターとしての競争力を高めるポイントです。
未経験者向け向けプログラミング学習のファーストステップ
プログラミング学習において、最も大切なのは、実際に手を動かしてコードを書き、体験を通じて学ぶことです。
本で知識を得ることも大切ですが、ただ知識を暗記するだけでは、コードの動きやエラーの解決方法を実感することはできません。
実際にプログラムを書いてみて、その動きを確認することで、プログラムの仕組みを深く理解しやすくなるのです。
私自身も、最初はExcelのvlookup
がやっと使える程度の知識しかありませんでしたが、プログラミングスクールで基礎から学び、実際にコードを書いてみることで理解が深まりました。
その結果、Chat-GPTなどのサポートを受けながらも、自分で調べてプログラムを構築できるようになりました。
未経験からスタートしても、少しずつ自信を持てるようになるために、まずは実践を通じて経験を積むことが大切です。
おすすめの学習ツール:Processingでプログラミングを体感しよう
最初にプログラミングを学ぶ際に、私が特におすすめするのが、Processingというツールを使った学習です。
私自身、このツールを通じてプログラミングの基礎を習得しました。
※Processingの公式ページ:サンプルも見ることが出来ます
Processingの特徴は以下の通りです:
- 環境構築が簡単:
複雑な設定をすることなく、すぐにプログラミングを始められます。- プログラミング初心者は、事前準備の段階で躓くことが多いですが、Processingなら簡単なインストールでスタートできるため、余計なストレスがかかりません。
- エラーがわかりやすい:
英文ですが、エラーが発生した際、どこが間違っているかを明確に教えてくれるため、問題の原因を特定しやすく、学習の効率が上がります。 - 視覚的に結果を確認できる:
Processingでは、コードを書いてすぐに結果を視覚的に確認できます。- たとえば、簡単な図形の描画やアニメーションを作成することで、「プログラムを動かしている」という実感が得られ、理解が進みやすくなります。
おすすめの教材:田中賢一郎氏のドリル
具体的な教材として、田中賢一郎氏のドリル形式の本を使うのも効果的です。
この教材では、おみくじやじゃんけん、タイピングゲームの作成といったシンプルなプログラムを通じて、Pythonの基本文法を実践的に学べます。
ゲームの作成を通して、「変数」「繰り返し」「条件分岐」といったプログラミングの基礎概念を自然に身につけることができるのです。
たとえば、じゃんけんのプログラムを作る際、プレイヤーの手とコンピュータの手をランダムに設定し、その勝敗を条件分岐で判断するロジックを組むことで、条件式や関数の使い方が理解できるようになります。
また、タイピングゲームでは「ユーザー入力」と「プログラムの応答」を組み合わせ、リアルタイムでプログラムがどう動くかを体感できます。
プログラミング学習における注意点
おすすめのツールなどからわかる通り、他ツールで学習する際でも、初めて学習には、次のような注意点を押さえておくべきです
- 環境構築に時間をかけすぎない:
多くのプログラミング学習者は、環境設定(エディタの設定、ライブラリのインストールなど)で挫折してしまうことが多いです。- 最初は簡単なツール(Processingやオンラインの学習プラットフォームなど)を使って、すぐにコードを書き始められる環境を選びましょう。
- エラーを恐れず挑戦する:
プログラミングを始めたばかりの頃は、エラーが頻繁に発生し、気持ちが折れそうになることもあります。- しかし、エラーを解決する過程でこそ理解が深まるため、エラーを「学習の機会」と捉え、積極的に修正に取り組む姿勢が重要です。
プログラミング学習ファーストステップのまとめ:手を動かして体感することが最優先
未経験者がプログラミングを学ぶ際は、まず「とにかく手を動かしてコードを書くこと」を意識しましょう。
理論を暗記するよりも、コードを試して動かしてみることで、理解が進み、自信もつきます。
初めは小さなプログラムでも、実際に動かせると学ぶ楽しさを感じられるはずです。
まずは簡単なツールや教材を使いながら、徐々に理解を深めていくことで、「プログラミングは難しい」という壁を乗り越えられるようになるでしょう。
プログラミングを使ってできることの幅が広がれば、マーケティング施策のアイデアもより自由に考えられるようになります。
ぜひ、初めの一歩を踏み出してみてください。
失敗しない学習のコツ
プログラミング学習を始めるときに、途中で挫折しないためには学習計画の工夫が重要です。
以下に、失敗しないためのポイントとコツを紹介します。
1. メンターを必ず用意すること
プログラミング学習において、メンターの存在は非常に重要です。
初心者が初歩的なエラーに遭遇した場合、わずかなスペルミスや文法の誤りでプログラムが動かなくなり、エラーの解決に何時間も費やしてしまうことがあります。
私自身も、スペルミスや変数のミスで何度も立ち止まってしまい、学習のペースが乱れてしまう経験をしました。
しかし、経験豊富なメンターがいれば、一目見ただけで問題の原因を見抜き、即座に解決できることが多いです。
こうしたサポートがあると、無駄な時間を省き、次の学習ステップにすぐに進めるため、学習効率が格段に向上します。
私の場合、最初は独学でProgateを利用して学習を進めていましたが、独学だと進捗が見えず、学習のゴールが曖昧になり、将来のイメージを描きにくくなってしまいました。
そこで、費用をかけてプログラミングスクールに通い、メンターとしてスクールの先生に随時質問できる体制を整えました。
このサポート体制があったおかげで、挫折することなく学習を続けることができました。
2. 短期間での学習を目指さず、長期的な視点で取り組む
プログラミングは一朝一夕で習得できるものではありません。
特に最初のうちは、単調な数字の処理や基本的な文法の学習など、地味で成果が見えづらい作業から始まります。
ここで、早く高度なサイトやサービスを作りたいという気持ちが出てきますが、焦らずに基本をじっくりと身に着けることが大切です。
たとえば、最初は簡単な数値計算や文字列操作などの練習を積み重ね、基礎的な考え方を体に染み込ませていくことが重要です。
基礎をしっかり理解していれば、どのプログラミング言語にも応用が利くため、後から学びを広げやすくなります。
私の経験でも、基礎をおろそかにしていた頃は、いざ応用的なプログラムを組もうとすると、どこから手をつけてよいか分からず、試行錯誤の連続でした。
そこで、まずは基本概念をしっかりと理解することに集中し、徐々に進歩を積み重ねることで、プログラム全体を理解できるようになりました。
プログラミング学習は、継続して手を動かし、経験を積み重ねることで上達していくものです。
そのためには、メンターを活用し、学習を効率よく進めながら、短期的な成果を求めずに長期的な視点で取り組むことが欠かせません。
基本をしっかりと理解し、ゆっくりでも着実に前進することで、必ず成果が見えてきます。
プログラミングは小さな進歩の積み重ねが大きな成長に繋がる分野です。
焦らず、少しずつ進んでいくことを心がけましょう。
まとめ
プログラミングスキルを持つことで、マーケターとしての幅が広がり、業務の効率化や高度なデータ分析が可能になります。
ぜひこの機会にプログラミングの学習を始めてみてください。
プログラミングは、一見難しそうに見えますが、実際には誰でも学ぶことができます。
適切な学習方法と継続的な努力によって、必ずプログラミングスキルを習得することができます。
プログラミングスキルを習得することで、マーケターとしてのキャリアアップを目指しましょう。
▼プログラミングを身に着けることで、未経験から副業で稼げる可能性も高まります。副業については次の記事でまとめていますので、ご参考にしてください。
▼プログラミングを学んで本業としてやっていくには、非常にハードルが高く、私の未経験を含めて、次の記事にまとめています。