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現役マーケターの1日を完全公開!学習方法も紹介!

マーケターが何をしているのか、情報収集しても一向に理解が進まない事無いですか??

私は30代で営業職から未経験でマーケターを目指しましたが、転職活動中にマーケターの具体的な仕事内容がわからずに非常に苦労しました。

そんなあなたの情報収集に少しでもお役に立てればと思い、私が日々行っている業務をスケジュールに沿ってまとめていきます。

私が、マーケターとして1年の経験を積んだ結果を共有いたします。

未経験からマーケターを目指す方々には、私の経験が役立つのではないかと思います。

本記事では、初心者マーケターのスケジュールを3つのパターンに分けてご紹介します。

その後は、マーケターに必要なスキルとオススメの学習方法をご提案させていただきます。

はじめに:私が働くマーケターの現場

私は現在、無形商材のBtoBサービスを提供している企業の2名のマーケ組織で働いています。

新規顧客を獲得するためのマーケティング活動に従事しており、具体的な施策として次の通りです。

  • セミナーの開催:オンラインセミナーの企画、運用
  • SEO対策:キーワード戦略、コンテンツ企画
  • CVR最大化:サイトのCTA設計、ページ修正
  • web広告ディレクション:キーワード戦略、予算配分、予算獲得の為のプレゼン

ザ・モデル型の営業スタイル(マーケ⇒インサイドセールス⇒フィールドセールスと見込み顧客を渡していくスタイル)を採用していて、インサイドセールスの営業メンバーとも頻繁にコミュニケーションを図る目的でフル出社で、対応しています。

例えば、セミナーを開催する際にも、インサイドセールスへの接続の為のアンケート項目、セミナー内容に合わせた後追いのセールストークのすり合わせ等しています。

このように、多岐にわたる施策を組み合わせることで、効率的に新規顧客を獲得し、企業の成長に貢献しています。

マーケターよくある一日:WEB施策編

イベントやミーティングの日程が詰まっていない時は、サイト改善やSEO施策に明け暮れます。

具体的なWEB施策は以下の通りです:

  • PV向上施策:内部リンクの見直し、リライト(情報更新、キーワードの見直し)
  • CV向上施策:コンバージョンポイントの追加、サイトの動線改善、CTAの改善
  • 新規コンテンツ追加:導入事例、ホワイトペーパー、記事
時間実施内容
8:00メールチェック、タスク整理、スケジュール設定
9:00レポート(Google Analyticsをメインに活用) 確認(アクセス数、離脱率、CVRなど)
過去に実施した施策の効果測定し、改善の仮説を立てて、さらなる施策を練ります。
10:00PV改善施策実施。内部リンク強化:関連記事を洗い出してリンクで繋ぐ。
11:00リライト:事前に調査しておいて、競合から不足している内容を追加する。
12:00お昼
13:00新規コンテンツ企画。導入事例:事例インタビュー先の選定
14:00新規記事:記事構成作成して、ライターへ記事作成依頼
15:00導入事例企画のため、顧客調査。SFAからカスタマージャーニーを探る。
16:00カスタマージャーニーに沿ったコンテンツの企画
17:00社内報告資料の作成
WEB施策実施の一日のスケジュール

大型連休期間やイベントの稼働が少ない期間には特に集中して行います。上記のように、黙々と一人でWEB施策を打ちまくる日々が続きます。

マーケターよくある一日:イベント実施編

イベントマーケティングは業種にもよりますが、多くの集客が見込めるため、定期的に開催しています。

私の場合、オンラインセミナーを月に2〜3回、展示会を半年に1回の頻度で行っています。

それぞれのパターンについて詳しく見ていきましょう。

オンラインセミナーでの一日の動き

月に2〜3回行うオンラインセミナーの当日のスケジュールを紹介します。

セミナーの企画は別日に行い、ターゲットや目的、共催先の選定などをカスタマージャーニーに沿った形で進めます。
その後、共催先とは1〜2回の打ち合わせを通じて、開催の目的を共有し、準備を整えます。

過去の成功事例として、私が一社単独で企画したセミナーでは、約300名の集客に成功しました。

このセミナーでは、該当サービスへの興味関心度を高めることを目的とし、情報提供を重視しました。
さらに、権威性のある講師を招いたことで、信頼性を高め、成果を上げることができました。

セミナーで使用するツールは、Zoomのウェビナー機能です。
共催先の選定には、excite社が運営する「fangrowth」を活用し、適切なパートナーを見つけています。

セミナーの開催時間は多くの場合、11時から12時の間です。
以下に、当日のスケジュールの一例を示します。

時間実施内容
8:00メールチェック、タスク整理、スケジュール設定
9:00申込者へ当日配信のリマインドメール送信
10:00セミナーリハーサル:流れの最終確認、画面投影の確認など
11:00セミナー本番
12:00お昼
13:00共催先へのお礼メール
14:00参加者リストの取りまとめ
15:00インサイドセールスへ連携して、後追い依頼
16:00各事業部へも参加者リストの連携
17:00セミナーの振り返り
セミナー実施日のスケジュール

セミナー実施日は、このように一連の業務が集中するスケジュールとなります。

展示会での一日の動き

展示会は半年に一度ほど出展しています。
展示会は3日間にわたって行われ、マーケターとしても多忙な日々が続きます。


  • 展示会の前日

    ノベルティーや資料の搬出搬入、ブースデザインの訴求に関する工事の立ち合いや、ブースの微調整など、準備作業を行います。


  • 展示会当日

    セールス担当者がメインで活動しますが、マーケターもブースに立ち、顧客との接点を持ち、情報収集を行います。

    これにより、見込み顧客のニーズを直接聞き取り、今後のマーケティング活動に反映させることができます。


  • 展示会後

    フォローアップでは、マーケターの役割として、名刺交換リストを迅速に整理し、インサイドセールスチームに即時連携することが求められます。

    その後、定期的に展示会で獲得したリードのアプローチ状況をセールス担当者にリマインドすることが重要です。


展示会での成功事例として、過去最高の名刺交換数を達成したことがあります。

この成功の要因は、デジタルツールの導入により、名刺交換のハードルを下げたことにありました。
これにより、来場者との接点を増やし、効率的なリード獲得が実現しました。

マーケターよくある一日:社外折衝編

多くの企業がすべてを内製で実行しているわけではなく、外部の力を利用していることが多いように感じます。

一般的には、以下の様なパターンで依頼する場合があります。

  • 戦略部分をコンサル企業にサポートしてもらう場合
  • 実働部分を制作会社などに依頼する場合

外注する理由としては、採用がうまくできていないケースや、外部の専門家に依頼したほうがコストパフォーマンスが良い場合があるからです。

私のチームでは、コンサル企業、広告運用、SEO施策を担当する計3社に外注しています。

そのため、進捗確認や今後の施策のすり合わせが1〜2週間に1回のペースで発生し、各社との打ち合わせを1日に集約してスケジュールを詰め込んで実施しています。

時間実施内容
8:00メールチェック、タスク整理、スケジュール設定
9:00各社とのmtgアジェンダの確認
10:00マーケティングコンサル企業とのmtg
11:00SEO施策企業とのmtg
12:00お昼
13:00議事録まとめて、タスクの整理
14:00広告運用mtg
15:00タスク整理、議事録まとめ
16:00社内で進捗確認mtg
17:00タスク整理
社外折衝を詰め込んだ場合のスケジュール

私は、必ずミーティング前にアジェンダを決めておき、外部企業にミーティングの進行を丸投げすることはありません。

先方から提示されたアジェンダと、私が課題と感じていることを必ずリストアップし、効果的な議論ができるように心がけています。

ミーティングの内容としては、広告効果の報告や全体のKPI設定、カスタマージャーニーマップの作成方法に関するアドバイスなど、幅広い議論が行われます。

ミーティング後には、議事を振り返り、タスクを整理します。すぐに振り返りを行わないと、ミーティングの時間が無駄になってしまうことがあるため、これを避けることが重要です。

ただし、外部に依存しすぎると、施策が他人任せになり、実績が悪化した際の対策が遅れるリスクがあります。

たとえば、私たちのチームでは、サイトのアクセスが長期間にわたって低下していましたが、外注先に任せきりだったため、問題に対する危機感が薄れていました。

現在、アクセス低下が深刻化し、焦って改善策を講じていますが、もっと早く対応すべきだったと反省しています。

以上が良くある一日のスケジュールになります、ここからは、マーケーになる為に求められるスキルと、勉強方法を纏めていきます。

マーケターに必要なスキル

営業からマーケターに転身して以来、営業時代から培ってきたスキルの中で、マーケティングの現場でも特に役立っている3つのスキルについてまとめます。

データ分析能力

マーケターにはデータを読み解く力が求められます。
たとえば、Google Analyticsなどのデータ分析ツールの使用経験があると非常に有利です。
マーケティングでは、さまざまなデータ分析ツールを活用して、顧客の行動や市場の動向を理解する必要があります。

具体的には、サイト内での顧客の行動を分析する際に、Google Analyticsのスクロールデータを用いて、ページがどこまで読まれているかを確認し、その結果を基にページの改善を行うことがあります。

また、TableauなどのBIツールを使って顧客行動を分析し、市場のトレンドを分析し、より集客効果の高いテーマを見つけてセミナーを企画することもあります。

このように、効果的な施策を実行するためにはデータ分析能力が不可欠であり、マーケターにとって必須のスキルです。

クリエイティブな発想

新しいアイデアを生み出し、実行に移すための創造的な思考がマーケターには重要です。なぜなら、マーケターは顧客の心を掴む魅力的な広告やキャンペーンを企画する必要があるからです。

たとえば、メールで集客する際、メールタイトルの付け方ひとつで集客効果が大きく変わります。また、広告のデザインも微妙な違いでその効果が大きく左右されます。

そのため、クリエイティブな発想力と、それを具体的に形にする実行力が求められます。

最近では、AIがクリエイティブを作成してくれるツールもありますので、そのあたりのツールを活用する事で、自身のクリエイティブの発想を引き出す事も容易に可能になります。

コミュニケーション能力

チームメンバーやクライアントと円滑にコミュニケーションを取る能力がマーケターには求められます。
マーケターは社内外の多くの人々と連携して仕事を進める必要があります。

たとえば、BtoBマーケティングでは、セールスチームとの連携が欠かせません。

その際、いかに効果的にコミュニケーションを取り、セールスチームにとって役立つ存在だと認識してもらえるかが重要です。

逆に、敵対的なコミュニケーションでは、集客が成功しても売り上げに繋げることは難しいでしょう。

そのため、相手に分かりやすく説明する能力や、相手の意見を丁寧に聞き取る能力など、高いコミュニケーション能力が求められます。

コミュニケーション能力を高めるためには、回数を重ねることが大事ですが、PREP法と言う結論⇒理由⇒例⇒再結論のフレームワークを活用すると、忙しい上位レイヤーの方々とも、難なくコミュニケーションをとることが可能となってきます。

以上の3つが、マーケターになる為に、最低限必要なスキルとなります。

次のセクションでは、これらをどのように身に着けるべきかを紹介していきます。

未経験者向けのマーケティング学習法

学習方法としては、アウトプットを基本とし、そのアウトプットから逆算することが重要です。

たとえば、SNSやブログでの発信環境を準備したうえで、データ分析方法を学ぶなどが効果的です。

詳細については、次の記事で紹介しています。

この点を踏まえたうえで、効果的な学習方法をお伝えしていきます。

▼情報収集の方法に関しては、次の記事をご参考にしてください。

専門書やオンラインスクールを活用する

マーケティングの基本を学べる専門書やオンラインスクールを利用することで、効率的に学べます。

専門書では、マーケティングの基本理論や実践的な手法を体系的に学ぶことができます。

また、オンラインスクールでは、動画や演習を通じて実践的なスキルを習得できます。

たとえば、無料のオンラインスクールには、次の様なものがあります。

私もオンラインスクールと専門書での学習を積極的に行っており、詳細は次の記事で確認できます。

実務経験を積む

インターンシップやアルバイトとして、実際の業務に携わる経験を積むことが重要です。

マーケティングの知識を実際の業務で活かすことで、より深い理解を得ることができます。

たとえば、本で学んだマーケティングオートメーションの理論も、実際に現場で試してみると、全く効果が出なかったり、逆に顧客に嫌がられることがあります。こうした実践を通じて、教科書だけでは得られない学びがあります。

インターンシップやアルバイトを通して、マーケティングの仕事内容や必要なスキルを肌で感じることができます。

ただし、仕事をしながらアルバイトなどで実務経験を積むことは難しく、現実味がないかもしれません。

その場合、次の様な実務特化型スクールが効果的です。

代表的なスクールとしてワナビーアカデミーが挙げられ、一度、無料説明会に参加するだけでも価値があります。

ネットワーキング

マーケティング業界のイベントやセミナーに参加し、人脈を作ることで情報収集やキャリアアップにつなげることができます。

交流会に参加するコネクションがない場合でも、たとえば以下のリンクのように、企業が提供する交流の場に参加することが可能です。

https://www.excite-holdings.co.jp/news/0402_fangrowth

こうしたイベントに参加する場合のポイントとして、深く話を聞くことが重要です。参加したら、自然に声はかけてもらえるものなので、後は、情報を引き出せるように、一点聞くことに全集中する事です。

そのうえで、自分が聞きたい事が出てきたら、自然に聞けるため、有益な情報を得ることができます。私も頻繁に参加しており、現場の最新情報を直接得るために重宝しています。

たとえば、マーケティングにおけるAIの活用方法や、記事作成でのAI活用などについては、ネットや本よりも早く情報を収集することができます。

個人でも人脈作りが得意であれば、オフライン交流会を開催している「withマーケ」などのサービスも活用すると良いでしょう。

また、業界の人脈を作ることで、仕事探しやキャリアアップにも役立ちます。

以上がマーケティングの学習方法となります。

まとめ

マーケターの一日は、多忙でありながらも非常に充実したものです。データ分析、クリエイティブな発想、そして高いコミュニケーション能力が求められる中で、マーケターは日々多岐にわたる業務をこなしています。これらのスキルは、マーケティングの基本をしっかりと学び、実践に移すことで、確実に身につけることができます。

また、マーケティング業界は常に進化し続けており、新しい知識やスキルを学び続ける姿勢が求められます。専門書やオンラインスクールを活用して基礎を固めることや、インターンシップやアルバイトで実務経験を積むこと、さらにネットワーキングを通じて最新の情報を手に入れることが、キャリアアップに繋がります。

未経験からマーケターを目指すあなたも、ここで紹介した学習方法やスキルを活用することで、確実に成長していくことができるでしょう。マーケティングの世界に飛び込み、自分自身の可能性を広げていきましょう。あなたの成功を心から応援しています。

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